新卒採用で適性検査を足切りに使うには 種類の選び方・基準の決め方と年間コストの目安


新卒採用でエントリーが多いと、全員と面接する時間が取れません。適性検査で面接に進む人を絞る会社は多い一方、基準を決めずに点数だけで切ると、合う人まで落としてしまいます。種類の選び方と、基準の決め方を先に整理しましょう。
こんなお悩みはありませんか
- 説明会の後のエントリーが多く、全員と面接できない
- SPI・玉手箱など、どの検査を使えばいいか分からない
- 点数の基準をどこに置けばいいか決められない
費用の目安(新卒の選別に使う場合)
| 種類 | 1名あたりの目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 総合型(能力+性格。SPI3など) | 4,000〜6,000円 | 応募の多い新卒の選別。Web・会場・テストセンターから選べる |
| 低価格型 | 1,000〜2,500円 | 全応募者に受けてもらい、面接の参考にする |
| 定額型(玉手箱・ミキワメなど) | 年額・月額の定額(受検料が別にかかるものもある) | 年間の受検者が多い会社 |
| 年間コストの例(新卒10名・中途15名を採用、受検50名) | 5〜30万円 | — |
※受検人数による割引、Webか会場か、レポートの詳しさで変わります。面接官のトレーニング、結果の読み合わせ研修は含みません。受検200名を総合型で受けると、1名単価×人数で80〜120万円の計算です(割引前)。
決める前に知っておきたいこと
- 結果だけで不採用にしない:厚生労働省は、適性検査の結果を絶対視せず、結果のみで採否を決めないよう求めています。足切りに使う場合も「面接に進む基準の一つ」として使い、その点数にした根拠を文書にしておきます。
- 能力と性格を分けて使う:足切りに使うのは主に能力の点数です。性格の結果は、面接での質問づくりに回すと使い道がはっきりします。
- 受検の時期:政府の要請では、広報活動は卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動は卒業・修了年度の6月1日以降、正式な内定は10月1日以降です。選考として受けてもらう時期は、この日程も踏まえて決めます。
- 受検方式で応募者の対策の進み方が違う:同じ総合型でも、出題形式と受検方式(テストセンター・Web)が違います。目的と人数で選びます。
ご自身でできる確認
- 昨年のエントリー数と、面接できた人数を書き出す
- 足切りで見たいのは能力か、性格か、両方かを決める
- 年間の受検人数を出す
- Webで受けてもらうか、会場・テストセンターかを決める
- 基準の点数を誰が、何を根拠に決めるかを決める
- 不合格の方への連絡文を用意する
ベンダーに確認すること
- 信頼性・妥当性の公開データ(何を、どの程度正確に測れるか)
- 価格体系の開示(人数による割引、Web・会場の違い)
- 不正受検対策(本人確認・監視・問題プール)
- トライアルの可否
小売チェーン・新卒20名の足切り
小売チェーン・従業員300名・新卒20名を採用(作例:関東)
ご相談
エントリーが300件を超え、面接が回らない。足切りに使う検査を選びたい。
窓口の対応
受検200名の場合、総合型なら80〜120万円、低価格型なら20〜50万円の計算になることをお伝えしました。受検が多いため定額型も比べられるよう、総合型と定額型のツールを1つずつご案内し、足切りの基準を文書にする方法を添えました。